サバイバルの笑えない失敗談から学ぶ、生き抜くために必要な3つの要素




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アウトドア大好きな経営者一年生。 山と自然とコーヒーと猫をこよなく愛する、The アウトドア人間。 無人島体験、自給自足生活、オンラインサロンやってます。 低血糖&少食で、しょっちゅう貧血を起こす。 詳しいプロフィールはこちら!

どうも!自称「世捨てびと」のカナモです!

文明も頼る人もいない極限のサバイバルで、誰もが想像するのが「気合いと根性で生き残る」というイメージです。確かに必要な要素ではあるんですが、それだけじゃ死にます。むしろ根性論をふりかざす人ほど早く死にます。

サバイバルには体力も根性も必要ありません。

今回は僕の経験、と言う名の盛大な失敗談から、サバイバルに本当に必要なものをみなさんに伝授したいと思います。

あとサバイバルと銘打ってますが、すべての人に関係のある内容なんで、是非最後までお付き合いください。

 

パニックは人を殺す

panic

サバイバルに限らず、人を殺すのはパニックです。

本来なら少し考えれば解決策のある問題でも、パニック状態に陥ると正常な思考ができなくなるため、問題を解決できずに死にます。

僕は2016年の2月に友達と2人、日本最後の秘境と言われている西表島南西部の山で遭難しました。予定通りにすすめることにこだわりすぎて、日暮れ前から山に入ってしまったんです。

地図で見ると2時間程度の距離だったんで、迷わなければ日が沈む前には山を抜けられるだろうと安易に考えていました。しかし案の定道を見失い、気づけばあたりは真っ暗になっていました。もう頭の中は「ヤバいヤバいヤバい!!」という言葉しか出てこなかったです。いわゆるパニック状態ですね。

何時間も暗闇の中をさまよい、体力的にもかなりキツくなってきたんで、1度休憩を入れることにしました。そこで食べたミカンの缶詰が、僕に冷静さを取り戻してくれました。「遭難したのはもうしゃーない。まずは現在地を確実に把握しよう。」という、当たり前のことをやっと考えられるようになりました。

そして目印になる場所を見つけ出し、そこからコンパスで進行方向を修正して目的地を目指しました。

 

目的地付近に着いたのは夜中の2時。かれこれ8時間もハブだらけの山の中を歩き続けていました。実際に2回ハブに遭遇して、1匹は仕留めました。

もしあの時冷静になれなかったら、おそらく死んでいたでしょう。

人を殺すのはパニックです。

 

観察力と想像力が重要

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サバイバルで生き残る人は、体力と根性に自信のある脳筋タイプの人ではありません。そういう人はとにかく体力に任せて動き回るため、道迷いや危険生物との遭遇などであっさり死んでしまう可能性が高いです。

本当に重要なのは観察力と想像力です。

例えば茂みの中を歩いていて、前ばかりに気を取られて足元の確認を怠って滑落したり、逆に足元ばっか見て木の枝にいる蛇に気づかなかったり、そういうシチュエーションはサバイバルではそんなに珍しくありません。

僕も不注意が原因で数メートルの崖から海へ転落した経験があります。幸いケガはありませんでしたが、場所が場所なら死んでます。

闇雲に行動する前に、まずは自分の置かれた状況をよく観察することが大事です。そしてその行動によってどうなるかをリアルに想像する必要があります。

 

動かないことも必要

compass

2回目の西表島サバイバルをした時の話です。

前回は友達と2人でしたが、今回は完全に単独行で南西部のジャングルに挑みました。大半は順調だったんですが、帰りにトラブルが発生しました。

来た道は何度か通ってるんで迷うことはありませんが、今回は別のルートで帰ることにしました。そして途中でまたしても道を見失いました。今考えると、その場を動かず冷静になるべきでした。またしても焦りが事態を悪化させます。

道を見失った場所は川沿いのマングローブ林でした。下流に行けば抜けられるんですが、流れがゆるすぎるのと潮の影響で逆流してるのとで、水の流れる方向はアテになりませんでした。加えて現在地にも確証が持てなかったので、まさに八方ふさがりです。

1時間ほどあたりを彷徨いましたが、少しずつ冷静になり、とにかく海を目指そうと決めて北に進路を取りました。結果的にはそれが正解だったらしく、川に首まで浸かりながらも河口に出ることができました。

ジャングルで道を見失って、たった独りで1時間歩くのって、とんでもない精神的ストレスですよ。いつ死ぬかわかりませんからね。

もしあの時に最初からその場を動かず冷静になっていたら、河口までもっと簡単に辿り着く筈でした。

 

まとめ

sunset

僕がサバイバルの失敗から学んだのは

  • 常に冷静さを保つ
  • 観察力と想像力を働かせる
  • 闇雲に動き回らない

ということなんですが、これってよく考えたら、文明社会での生活でも同じことが言えるような気がします。

世間では行動力を評価する傾向にありますが、闇雲な行動はむしろ破滅を招くだけです。1番危険なのは「根拠のない行動」です。何故その行動をとるのか、その結果どうなるのかがわからずに動くくらいなら、何もせずにじっとしてたほうがマシです。

 

生き抜く場所が大自然か文明かというだけで、結局みんな何かと闘ってるんですよね。

向こう見ずな僕が命の危機に直面して学んだ3つの要素が、あなたの人生の役に立つことを願っています。

 




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2件のコメント

私は自分で会社をやっていますが、新規事業立ち上げの時の心得にも重なるところがあり深く心に染み入りました。
何度も取引したしっかりしたお客様と仕事をする時はそんなに難しく考えることはありません。
でも何か新しいことに挑戦する時、冷静さを保てず動いたことは大抵失敗します。
冷静でない自分を冷静でないと判断できるのはすごく大切な能力だと思います。

ナムチ 様

ありがとうございます!
僕も常に冷静であろうと心がけてはいるんですが、なかなか自分を客観的に捉えることができない時もあり、そんな時は決まって失敗してしまいます。

偉そうに書いてはいますが、まだまだ精進しなければと感じています ^ ^;

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