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どうも!自称「世捨て人」のカナモです!
今回は大阪が世界に誇る魔の山「天保山(てんぽうざん)」に、無酸素で登頂という歴史的偉業を達成したんで、その軌跡をみなさんに紹介したいと思います。
素人が真似して登れるような山ではないんですが、一応「真似しないでください」とだけ伝えておきます。
天保山とは
標高4.53mの築山。国土地理院発行の地形図に山名と共に掲載されており、山頂には二等三角点がある[1]。大阪市ホームページ内[2]では日本一低い山と記載があり、天保山山岳会でも日本一低い山[3][4]としている。しかし、2014年4月9日の国土地理院の調査で、日和山(宮城県仙台市)が標高3mの山に認定されたことにより、日本で2番目に低い山となった。
引用元:天保山 – Wikipedia
曰く「魔の山」
曰く「世界屈指の難峰」
曰く「あんなん山ちゃうわ、丘やん」
天保山に軽い気持ちで登り、帰宅するまで帰らぬ人となったケースが後を絶たないほどで、決して軽い気持ちで登っていい山ではありません。
なんせ天保山に行った人の9割以上が100年以内に死んでますからね。恐ろしい。
今回はこの山を、無酸素で登頂したいと思います。
これが最後の登山にならないよう、気を引き締めて挑みたいと思います。
新進気鋭の下山家。日々8,000m峰に登る妄想でトレーニングし、遂に今回の天保山アタックに踏み出す。
モテたい一心で山に登る、世界一不純な動機の登山家。六甲山・摩耶山・大和葛城山の単独無酸素登頂など数々の偉業を残す。
今回は単独での登山は危険過ぎると判断したため、2人で登りたいと思います。
登山ルート
今回はこのルートを選択しました。
数々の難所を超えなければならない、非常に危険なルートです。
登山開始
まずは1合目のベースキャンプ(標高1m)を出発。
森林限界よりも標高が高く、あたりに植物はありません。
天気は晴れ、気温は23℃、風は1m/s。
最高のコンディションです。
出発して間もなく、滑り台が出現しました。
ここから先、文明の痕跡は一切ありません。
生きて帰ることを誓い、最後の滑り台を楽しみました。
高山病の恐怖
まずはこの標高に体を慣らしていきます。
いわゆる高度順応です。
これをしないと脳浮腫や失明に繋がります。
これで大丈夫だと思います。
高度順応に失敗しました。
ベースキャンプで高度順応したつもりですが、この標高に身体が追いつかず、高度障害(高山病)に陥りました。
吐き気が止まらないし頭が割れるように痛い。
呼吸もしづらく胸が苦しい。
仕方なく、高度順応のやり直しを兼ねてビバークすることに。
秘策
そうも言ってられないんで、気を取り直して再度アタック。
只今標高3m。酸素が薄く、1歩踏み出すのにも苦労するような状況です。
今のところ概ね順調で、このまま行けばあと3日で登頂できる見込みです。
途中に登山者の遺体が
登山者の遺体です。
風の来ないシュルンドの中で発症したとは考えられない
自律神経を冒された彼は暑さを感じていたはずだ…
最後には自分の皮膚すら脱いでしまいたい程に
引用:漫画「孤高の人」より
高山にある遺体は回収できず、そのまま登山ルートの目印になっているものもあります。
運命を分けたザイル
いよいよ核心部分に差し掛かりました。
この難所をクライミングで越えていきます。
ほぼ垂直の壁です。
滑落すれば命は無いでしょう。
次はこうたろさんをロープで引き上げます。
こうたろさんが足を踏み外し、僕らをつなぐロープだけが命綱になってしまいました。
・・・・・・
大変な事になりました。
こうたろさんが滑落しました。
僕は限界まで頑張ったんですが、このまま保持することができず、やむをえずロープを切りました。
こうなったらこうたろさんの分まで頑張るしかない。
滑落したこうたろさんの心配もほどほどに、僕は山頂に向かって歩き始めました。
遂に登頂
そしてなんやかんやで、ついに登頂を果たしました!
ここが天保山の頂上です。
まずはここで、今は亡きこうたろさんの魂を弔うことにします。
途中些細なトラブルはあったものの、なんとか2人とも登頂を果たしました。
まとめ
「天保山登頂」を僕達は成し遂げました。
植村直己冒険館に写真を飾られてもおかしくないほどの偉業です。
一瞬で下山できました。
〜おしまい〜
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