【終わりなき論争】登山はスポーツか否か




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どうも!自称「世捨てびと」のカナモです!

「登山はスポーツか否か」

という話題をたまに見かけます。

そうだと言う意見もあれば、違うと言う人達もいます。

 

どちらかの主張が間違いだという訳ではありませんが、どちらの主張も相応の根拠があってのことだと思います。

なので今回は、登山はスポーツなのかどうかを考えてみたいと思います。

 

スポーツの定義

スポーツには様々な分類方法がある。

スポーツ技術、記録などの向上を目指し、人間の極限への挑戦を追及する選手のスポーツを「競技スポーツ」と言う[2]。例えばオリンピックなどが挙げられる[2]。

それに対して、老若男女、だれもがスポーツに「楽しみ」を求め、健康づくりや社交の場として行うスポーツ、身近な生活の場に取り入れられているスポーツを「生涯スポーツ」と呼ぶ[2]。 楽しむことを主たる目的として行うスポーツを「レクリエーショナル・スポーツ」と分類する方法もある。

金銭を目的としない「アマチュア・スポーツ」と、金銭を目的とする「プロフェッショナル・スポーツ」に大別する方法もある。

引用元:スポーツ – Wikipedia

 

この説明を見ると、楽しむことを目的とすることが多い登山はレクリエーショナルスポーツと言えなくもないです。

ボルダリングやクライミングはキチンとしたルールに則って行われるので、競技スポーツであると言えます。

しかし全てのボルダラーが勝敗やタイムを競っている訳ではないので、レクリエーショナルスポーツか競技スポーツかをハッキリと分けるのは難しそうです。

野球やサッカーなどは、いくら趣味程度と言っても必ず勝敗があるので、競技スポーツで間違いないと思います。

この定義を僕なりに解釈すると、誰かと競うことを主としたものは、一般的に認識されている「スポーツ」にあたると思います。

 

連盟の有無

ここで言う連盟とは、競技者の登録や大会の運営管理をする団体のことです。

球技や陸上などは必ず連盟があり、定期的に競技大会を開きます。
優勝者は更に大きな大会への出場権を獲得し、最終的には日本一・世界一を決めます。

対して登山はそういった感覚の連盟は無いのではないでしょうか?
勿論縦走大会などは定期的に行われていますが、ここで言う連盟のような厳密なルールの下に行われているものではないように思います。
重量制限もドーピングの検査もありません。

連盟があるということは、厳格なルールの下で行われるスポーツだという認識になります。僕はですけど。

 

意識の違い

これはだいぶフンワリとした話になりますが、大事なのはそれを嗜んでいる人達の意識ではないでしょうか?

野球が趣味の人は、野球がスポーツではないと思う人はいない筈です。

他の球技や競技でもそうです。

 

しかし登山が趣味の人には、登山をスポーツと捉える人もいれば、そうでない人もいます。

僕の感覚では、後者の方が多い気がします。

 

格闘技でも似たような傾向があります。

僕は以前極真空手を習っていましたが、空手はルールに則ったスポーツだと考える人もいれば、心身を錬磨し確固不抜の心技を極めること(極真空手の道場訓)を主とするものであって、スポーツではないと考える人もいます。

やはり格闘技界でも、登山と同じようにスポーツか否かの議論は展開されています。

 

結論

こう言っては元も子もありませんが、登山がスポーツかどうかは、その人の判断で良いと思います。

その人が登山をスポーツと思っても思わなくても、結局やる事は変わりません。

一部のトップクライマーにとってはスポーツかもしれませんし、僕のような人間にはただの趣味かもしれません。

 

少なくとも僕は登山をスポーツだとは認識していません。

登山のルールは

  • ゴミを捨てない
  • 譲り合う
  • 生きて帰る

くらいなもんです。

これのどこがスポーツなんでしょうか。




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2件のコメント

竹内洋岳氏は「登山はスポーツでなくてはならないと思うんです」と言っている。sport語源はラテン語のdeportare気晴らし、つまり気分転換。そして19世紀迄は貴族階級の特権みたいもので、庶民は働く事に汲々でスポーツは以ての外、登山など論外だ。ハイキングはレクリエーション・スポーツと一般的に定義されている。Everest登山は国家プロジェクトとして始まった。つまり南極探検と同じ。登山は冒険です。英語のadventureは投機、山師の意を含む。語源はラテン語のad+venio(あることに向かって行く、あることに挑む)つまり命の危険を伴う、Vertical Limit と言われるEverest やK2 は神々の山嶺との戦い。戦争よりも生存率が低い。戦争はスポーツですか?いいえ違います。
現代の格闘技はスポーツ格闘技と言われるが、真剣を使った闘いは負ければ死を意味する。竹内洋岳氏の考え方は登山が安全なスポーツであって欲しいと言う願望です。安全を考えるなら
ボルダリングをやれば良い。私も嵐のEverestを登攀しましたが、当然死者もでました。凍傷で指を10本切断したクライマーも沢山いました。ネパール大震災の時、M7.9の地震がE.B.を襲い19人死亡、200人以上が登山ができない身体になった。私は救助活動をした。臓物が飛び出た被災者に、大丈夫助かると言ったが、数分後には死んだ。広島原爆500個分の破壊エネルギーがクライマーを粉々の肉片に変え安全な筈のB.C.をストロベリーカラーに変えた。これの何処がスポーツ?

加藤様

コメントありがとうございます!
ご自身の壮絶な体験から出た結論は、やはり説得力というか凄みというか、そういったものを感じます。

しかし僕はこうも思います。
必ずしもカテゴライズしなければならないものでもない、と。

ここで引き合いに出すのはアレですが、LGBTという言葉が社会に浸透しつつありますが、僕はこれに違和感を感じています。

男女としか大別されなかったものに新たな選択肢が増えたのは良い事ですが、今度はレズビアンだから、バイセクシャルだから、と言った新たな差別が生まれるような気がします。

男でも女でも、そうでなくても、あなたはあなたという視点が大事なのではと思っています。

つまり登山も、スポーツでなければならないとか、スポーツであるはずが無いという考え方よりも、

『登山はスポーツでも信仰でも自殺行為でもない、生き様だ』という感じで良いのではないかと思っています。

駄文失礼しました。

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