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どうも!自称「世捨て人」のカナモです!
梅雨の時期はあまり外に行く気力が出ないので、家の中で色々な準備に勤しんでいます。
特に最近はミシンを使う事が多く、色んなアイテムを自作しまくってます。
今回は、以前の記事で紹介したウッドストーブの「FIREBOX G2」を入れるための袋をキャンバス生地で作ったんですが、ちょっとした撥水加工を施したので紹介したいと思います。
キャンバス(帆布)とは
アウトドアアイテムによく使われているのが、キャンバス生地です。
帆布(はんぷ)とも言い、その名の通り帆船の帆に使われていました。
油絵の画布としても有名ですね。
綿、麻などの糸を高密度に平織りした丈夫な生地のことを指すんですが、その歴史は古く、古代エジプトでミイラを巻くための布としても使われています。
その強度から、キャンバス生地はアウトドアでも重宝されています。
テント、タープ、収納袋など、知らず知らずのうちに持っていたという事も多いです。
そんなキャンバス生地でFIREBOXのG2というウッドストーブの収納袋を作ったんですが、せっかくなんでひと手間加えて撥水加工してみました。
自作収納袋
これがその収納袋です。
設計も採寸も適当なので、左右の幅を取りすぎてしまいましたが、まぁ入らないよりはマシなので良しとします。
帆布の厚みは8号というもので、家庭用ミシンで縫える布の厚みとしては、これが限界かも知れません。
帆布は数字が小さいほど厚みが増していくんですが、1号とかになると曲げるのも苦労するレベルの厚みなんで、現実的には6〜11号あたりがよく使われています。
袋の下部はレザーで補強しています。
因みに、国内生産の帆布の7割が、僕の地元岡山県で製造されています。さすがデニムの街。
パラフィンで撥水加工
キャンバス生地は強度が高く火にも強いんでアウトドアにはピッタリなんですが、綿を使っている以上水に弱いというデメリットがあります。
水を吸ったキャンバス生地はめちゃくちゃ重くなるし、放置すればカビが生えてくるんで、意外と管理が大変です。
そのデメリットを少なくする方法として、ワックスドキャンバスというものがあります。
要はキャンバスにワックス塗って水に強くするというものなんですが、実は結構簡単に自分でも加工出来るんですよね。
必要なのはワックスなんですが、これには2つの種類があります。
天然素材の蜜蝋か、石油から精製されたパラフィンか。
今回は出来るだけ低予算で加工するという目標があるので、パラフィンを使うことにしました。
用意するのは、たったの3つ。
ロウソク、ハケ、金属のカップです。
全て100均に売ってるんで、費用としては330円でした。
3ステップで簡単加工
ザックリ分けると、ワックス加工に必要な工程はたったの3つ。
- ロウ溶かす
- 塗る
- 馴染ませる
以上です。
まずはロウを溶かすところからやっていきます。
ステンレスのカップに芯を取り除いたロウソクを入れて、弱火にかけて溶かします。
これで第一段階は終わりです。
第二段階は、溶かしたロウをハケで塗る作業です。
本来なら生地の段階で塗った方が綺麗に仕上がるんですが、ワックス加工を思いついたのが収納袋完成後なんで仕方ないです。
レザーにかからないよう慎重に塗りました。
しばらくするとロウの温度が下がって凝固し、生地が真っ白になります。
塗りすぎた部分は削って、出来るだけ均等にしました。
最後は馴染ませる作業です。
本来ならヒートガン(めっちゃ熱いドライヤーみたいなやつ)の方が綺麗に仕上がるんてすが、このためだけに買うのはなんか嫌だったんで、手持ちの小さいアイロンでやる事にしました。
完成!ワックスドキャンバス収納袋
ワックスドキャンバスのFIREBOX G2用収納袋の完成です。
多少の粗はありますが、まぁこんなもんでしょう。
試しに水をかけてみたら、しっかり弾いてくれました。
FIREBOX G2を入れてみました。
縦はピッタリですが、やはり左右は少し余ってしまいますね。
しばらくこれを使ってみて、気に入らなければまた作り直す事にします。
今回は自作の収納袋をワックス加工したわけですが、市販のコットン製品であれば何でもワックス加工することが出来ます。
但し今回のように100均のロウソクを使う方法よりも、パラフィンと蜜蝋をミックスしてるフェールラーベンのグリーンランドワックスの方がかなり高いクオリティで加工できるのは間違いないです。
次の加工はもう少しお金をかけてやってみたいと思います。
今回はこのへんで。
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