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どうも!自称「世捨てびと」のカナモです!
ロードバイク乗り(以下ローディ)の間では「何万円もかけて自転車を100g軽くする前に、体重落とせ。」という決まり文句が定着しています。しかし、登山ではそういった話はあまり耳にしません。逆に「金かけてでも道具を軽くしろ」という人もいる程です。
それは何故なのか、自分なりに考えてみました。
比べる事に意味があるかどうかは問わないで、生暖かい目で見守って下さい。
乗るか背負うか
一言で済ませてしまえばそうなります。
ロードバイクは背負う程の荷物を持つことはありません。つまり道具の軽量化=自転車しか無い訳です。しかし登山では人間が道具の下にいます。
道具に乗るか、道具を背負うかということです。そりゃ背負う方が負担が大きいに決まってます。だから軽量化の意識が登山とロードバイクでは根本的に違うんだと思われます。
しかしそれだけでは余りにも内容がペラッペラなんで、もっと掘り下げてみたいと思います。
ロードバイクは軽いだけじゃダメ
ローディには大きく分けて4つのタイプ(脚質)があります。
- スプリンター
トップスピードに命をかける、短距離のスペシャリスト。活躍の場は主にゴール前。瞬間的に70〜80kmを叩き出す超特急。 - クライマー
上り坂を訳の分からないスピードで登るドM。小柄な人が多く、軽いは正義の人種。立ち位置は山屋に1番近い。 - ルーラー
平地を速いペースでひたすら走るスピードマン。
レースで集団を引っ張ることが多く、レースをコントロールする大事なポジション。 - オールラウンダー
その名の通り、なんでも平均以上にこなす万能型。
特化型の選手には及ばないものの、これといった欠点も無いので総合上位を狙える。
まぁこんな感じなんですが、特に重量にシビアなのはクライマーです。急な上り坂で自転車+体重を引っ張り上げるんで、それこそ100gが勝敗を分けることにもなりかねません。だから自転車も軽量なものを好みます。特にタイヤやホイールなど、遠心力のかかるパーツには山屋以上にシビアです。
僕もクライマーだったんで分かるんですが、「何万円もかけて自転車を100g軽くする前に、体重落とせ。」と言うのは、だいたいクライマーです。
しかし、軽すぎると逆にスピードが出ないこともあります。特にルーラーに関係のある話なんですが、ホイールやタイヤなどの遠心力がかかるパーツが軽い場合、慣性の力が小さく、高速走行時に脚を休めたらすぐにスピードが落ちます。ホイールやタイヤが重い方が、漕ぎ出しや急加速の重さはあるものの、トップスピードを維持しやすいです。
ここが登山との大きな違いではないでしょうか?
「重い方が速く歩ける」なんて言うハイカーは、恐らくいない筈です。
軽すぎると出場停止
そして UCI(国際自転車競技連合)のロードレースでは、ロードバイクの車体が6.8 kgを下回ってはいけないという規定があります。これも軽量化に対する意識の違いに繋がっていると思います。
登山では重量の下限なんてある筈もなく、いくらでも軽量化できる訳ですから、軽量化の限界に挑戦してみたいという人は沢山いる訳です。
道具の選択肢の幅
これもかなり影響していると思います。
ロードバイクはフレーム、コンポーネント(駆動系パーツ) 、ホイール、タイヤ、サドル、ハンドルで構成されています。フレームはアルミかカーボンが主流で、選択肢はかなり幅広いです。登山でいうザックの種類でしょうか。
コンポーネントはシマノ、スラム、カンパニョーロの3大メーカーから選ぶことになり、それぞれのメーカーごとに7,8種類程のグレードがあります。要するに結構絞られるということです。
他のパーツは選択肢が広いものの、構成パーツ自体がそんなに多くないです。
対して登山はというと、ザックだけでもとんでもない数のメーカーとラインナップがあります。そしてテント、ペグ、タープ、ビビィサック、シュラフ、シュラフカバー、マット、クッカー、ストーブ、風防、ナイフ、カトラリー、ストック、登山靴、レインウェア、ロープ、スリング、カラビナ、ビレイ器、ハーネスなどなど、思いついただけでもこれだけあります。実際はもっとありますが。
ウェア類の選択肢もロードバイクの比ではないでしょう。この中でも使うもの使わないものが出てくるので、組み合わせで考えたら途方もないパターンの装備ができます。不可説不可説転とかグーゴルプレックスとかの天文学的数字が頭をよぎります。
要するに、それだけアイテムが多いと軽量化のし甲斐があるということです。
こういうしょーもない記事を書き出したら、無理やり区切りをつけないと話題が尽きません。なので今回はこのへんで。
またピンとこない記事を随時上げていきますので、乞うご期待。
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