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どうも!自称「世捨て人」のカナモです!
僕は自他共に認めるナイフ好きなんですが、実はナイフと同じくらいロープワークも好きなんですよ。
と言うか、サバイバルにおいてナイフとロープの重要度はかなり高いんで、試行錯誤してるうちに好きになりました。
そんなわけで今回は、サバイバルに役立つロープワークをいくつか紹介したいと思います。
勿論サバイバルだけじゃなく、キャンプや日常生活でも役に立ちますよ。
1番下に動画貼ってるんで、全部すっ飛ばして動画で確認してもらうこともできます。
もくじ
ロープワークは3種類しかない
まずは前提としての知識なんですが、ロープワークには
- ノット
1本のロープに結び目を作るもの - ヒッチ
対象物とロープをつなぐもの - ベント
ロープ同士を繋ぐもの
この3つしかありません。
もっと詳しく言うなら、ノットはロープ1本だけでその形を作ることができるもので、何かに引っ掛けて使うこともできます。
ヒッチはノットと混同しやすいんですが、杭など固定するものがないと完成しないものです。
ベントは靴紐など2本のロープがないと結べないもので、太さの違うロープを繋げる時なんかにも使われます。
結構間違えて使ってる人が多いんで、覚えておいてください。
因みに、日常生活で1番よく使うのはベントです。
レジ袋や靴紐は2つの紐を固結びや蝶々結びしますよね。
必須のロープワーク
では本題に移ります。
まずは絶対に覚えておくべきものからです。
ボーラインノット
まずはこれですね。
別名「キングオブノット」と言われる、ロープワークの王様です。
「もやい結び」「ブーリンノット」とも呼ばれています。
輪の大きさが変わらず、強いテンションがかかっても簡単にほどけるんで、様々な場面で活躍してくれますよ。
まずは普通に1回軽く結びます。
先端側のロープを引っ張ってまっすぐにします。
この時に大事なのは、先端側のロープがループの上から出てるか、下から出てるかということです。
この場合は、ループの上から出ています。
次はメインのロープに交差させるんですが、さっきロープが上から出ていた場合、次はメインロープの下をくぐらせます。
もしループの下から先端側のロープが出てる場合、ここは上を通すことになります。
最後は出てきたところに戻して完成です。
ボーラインの覚え方は「上→下→戻す」or「下→上→戻す」です。
最初の結び方によってそれが決まるので、いつも同じ方法で結ぶように心がけてたら失敗が少なくなりますよ。
因みに、ボーラインノットが結び目の王様と呼ばれる理由はもう一つあって、それは片手で結ぶことができる点です。
詳しくは動画に載せてるんで、気になる人はチェックしてみてください。
ツーハーフヒッチ
ハーフヒッチを2回繰り返すのでこんな名前です。
「ふた結び」とも言います。
簡単に結べてテンションがかかるほど締まっていくんで、タープを張る時なんかにはよく使われます。
まずはこうやって1回結びます。
同じようにもう一回結びます。
引き絞ったら完成です。
超簡単でしょ?
僕もこれはかなり多用します。
なんせ圧倒的なスピードでテントやタープを設営できますから。
ポテチの袋を閉じるのにも使ってます。
これと似たものに「エバンスノット」というものがあります。
用途も強度も使いやすさも大して変わらないんで、僕はいつもツーハーフヒッチを使ってますけどね。
トートラインヒッチ
タープを張る時なんかには必須です。
別名「自在結び」と言い、ロープのテンションを自在に調節できます。
まず最初に、このループの内側に先端側のロープを2回巻き付けます。
それができたら、次はループの外で1回結び目を作ります。
最後は少し間隔を空けてツーハーフヒッチをすれば完成です。
テンションを自在に変えることができるんで、自在結びという名前ですね。
初心者に見せたら1番リアクション良いのがこのロープワークです。
アウトドア女子にチヤホヤされたかったら絶対に覚えておきましょう。
クローブヒッチ
「巻き結び」「トックリ結び」などの別名があり、何故か「インクノット」という名前も定着してます。ヒッチなのに。
まずはループを1つ作ります。
そのすぐ横に、同じ方法でもうひとつループを作ります。
2つのループを重ねます。
この場合は右を上にしてますが、ループの作り方次第で左を上にしなければならない事もあります。
先端側のロープがループの上と下どっちから出てるかで見分けることができます。
今回は先端がループの下から出てるんで、右のループを上にします。
逆なら左が上です。
最後は突起に引っ掛けて引き絞れば完成です。
この作り方の場合、上からループを引っ掛けられる場所でしか使えません。
木の幹なんかに使いたい時は、動画で紹介しているもう一つの方法を使ってください。
まずは以上のロープワークから優先して覚えてください。
確実に役に立つものばかりですよ。
出来れば覚えておきたいロープワーク
絶対に必要というわけではないんですが、覚えておくと便利なロープワークを紹介したいと思います。
バタフライノット
ロープの中間に輪っかを作るロープワークです。
これを覚えたら、テントサイトにシェラカップやランタンをズラッと並べてぶら下げておくことができます。
オシャレキャンパーは必須です。
まずはループを作ります。
僕は先端側のロープが下から出るようにしています。
そのループをもう1度同じ方向にひねってループを2つにします。
2つ目のループを上に折り返します。
1つ目のループに上から指を入れ、折り返した2つ目のループを引き出します。
最後は左右のロープを引っ張って形を整えたら完成です。
文章での説明が難しいんで、これは動画見てもらったほうが良いですね。
これも別のやり方があるんで、併せて確認してみてください。
フィギュアエイトノット
これ単体で使うことはほとんど無いんですが、後述のロープワークを理解するために覚えておく必要があります。
ロープの中間を2回ひねり、できたループに先端側のロープを入れます。
あとは引き絞って完成です。
その名の通り、結び目が8の字の形をしています。
これを前提として、以下2つのロープワークで応用していきます。
ダブルフィギュアエイトノット
結び目としては最高の強度を持った結び目です。
その強さから、クライミングでは必須のロープワークとなっています。
シングルのフィギュアエイトと違うのは、ロープを2重にしている点だけです。
しかしシングルと違うのは、先端にループができる点です。
クライミングでは、クライマーがこのループにハーネスを繋ぎます。
まさに命綱です。
それだけ信頼性の高いロープワークということですね。
別の方法も動画にのっけてます。
インラインフィギュアエイトノット
バタフライノットは、ロープを地面と水平に張る方法です。
垂直に張りたい場合はインラインフィギュアエイトノットが最適です。
まずはロープを交差させてループを作ります。
そのループをメインロープの下にくぐらせ
更にメインロープの上にまわし、下から引っ張り出します。
これで完成です。
カウヒッチ
ガースヒッチとも言います。
衣類のジッパーについてるドローコードは、大抵カウヒッチで固定されています。
こうして
こうです。
なんというか、これ以外に説明のしようがないんですよ。
多分誰でも1度は使ったことがあるはずなんで、これだけで分かってもらえるかと思います。
ほんとはもっと覚えてもらいたいロープワークが沢山あるんですが、一気に覚えるのは難しいんで、今回はこのへんで。
最後に、これらのロープワークをまとめた動画貼っときます。
是非一度練習してみてください。
まとめ
色々と便利なロープワークをお伝えしました。
でも何よりも大事なのは覚えたロープワークの数じゃなく、それを最大限活かすための「応用力」です。
「この状況ではどの結び方が最適だろうか」というのを常に考えてください。
「固定するならボーラインじゃないとダメ!」みたいな硬い頭では、応用力は身につきません。
サバイバル全般に言えることですが、まずはよく観察してください。
そしてその状況を最大限活用するための最適な方法を想像してください。
残念ながらサバイバルに「正解」というものは存在しません。
あるのは「より良い選択肢」だけです。
つまりロープワークも、望んだ状態が得られるならどんな結び方でも良いんです。
でも「より良い選択肢」は覚えておいて損はないと思いますよ。
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