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どうも!自称「世捨て人」のカナモです!
このブログ、最初は登山関連の情報を発信してましたが、いつのまにか完全なサバイバルブログに変身してました。
今回も例に漏れずそっち系の記事です。
新しいナイフを買ってしまったんで紹介したいと思います。
最近の中華製ナイフのクオリティはめちゃくちゃ高いです。
これは”買い”ですね。
REAL STEEL
90年台後半から数々のナイフデザインを手がけてきたリャン・ギャングという人が、2013年に興したメーカーです。
創業からまだ5年ですが、界隈からの評価は非常に高く、安くて使えるナイフの代名詞になりつつあります。
まぁその座には「モーラナイフ(MORA KNIV)」という最強のメーカーが鎮座してますけどね。
でも個人的には、今最も気になるメーカーです。
ブッシュクラフトプラス スカンジグラインド
今回僕が買ったのは「ブッシュクラフトプラス スカンジグラインド」というナイフです。
このナイフ、控えめに言って最高です。
カタログスペック
全長 | 240mm |
刃長 | 116mm(フルタング) |
刃厚 | 4.5mm |
鋼材 | 14C28Nステンレス鋼(サンドヴィック鋼) |
ハンドル | G10 |
重量 | 205g |
付属品 | シース(ナイロン+カイデックス)、六角レンチ |
鋼材は、モーラナイフの「ガーバーグ」というフルタングナイフと同じで、切れ味はかなり良いです。
箱出し状態で産毛が剃れました。
刃厚は公称スペックと同じ4.5mmです。
これだけ刃厚があると、多少荒く使っても壊れることはないでしょう。
重量も204gで、誤差1gというかなり精巧な作りです。
たまにカタログスペックと10g以上違うナイフもありますからね。
バランスもバッチリです。
使いやすいナイフは、重心がハンドルの人差し指部分に来るようになってますが、このナイフも重心が理想の位置にあります。
ハンドルの内部に収納があるので、釣り針やマッチなど、緊急時に必要なアイテムを入れておくことができます。
ブレードの背にはグルーブ(溝)加工が施されていて、親指を乗せても滑りにくくなっています。
こういう細かい配慮が好感持てます。
エッジをよく見ると、うっすらとセカンダリーベベル(マイクロベベル)があります。
刃の角度は少し鈍くなりますが、耐久性が上がるので、これはありがたい。
シースに無駄が多い
基本的には何の問題もないんですが、シースだけはちょっといただけないかなと。
ポケットやバックルがありますが、どちらも重要性を感じないですね。
背面にも無駄にベルクロがいっぱい付いていて、いろんな場所に固定して使えるようにしてるんでしょうが、ハッキリ言って全く要らないです。
カイデックスとナイロンのシースが2重になっていて取り外せる仕様なんですが、そこまで厳重にしなくても。
あとカイデックスシースはナイロンシースのサイズに合わせてるんで、ナイフ先端から先の面積が無駄に広いです。
こんなに色々つけなくても、ベルトループ付きカイデックスシースで十分なんですけどね。
そしてシースの内部がオイルでベッタベタです。
これは錆を防ぐためなんですが、僕は自分でブレードにリップクリーム塗ってるんで、このオイルは要らないんですよね。
いや、そもそもステンレスなんでオイル漬けにする必要すらないですね。
まとめ:これは間違いなく良いナイフ
シースに多少の不満があるものの、全体的にはかなり良いです。
ナイフの評価はシースでは決まらないですからね。
- 作りが精巧
- バランス良い
- 切れ味バツグン
- グリップ握りやすい
- フルタングで極めて頑丈
- 最新のサンドヴィック鋼使用
この価格帯でこのクオリティのナイフは、まず無いでしょう。
REAL STEEL恐るべし。
重要追記 評価を下方修正します
色々と褒めた後なんで今更感はありますが、実際に無人島で1週間使用して、考えを改めました。
松の木の枝をチョッピングしていたら、3本目くらいでエッジに大きなめくれ(ロール)が2箇所発生しているのに気づきました。
上の画像は修正後なんでそこまで目立ちませんが、修正前はそれはそれは見事なめくれでした。
キングオブめくれでした。
更に、ハンドルに近い部分では細かいチップが大量発生していました。
触った感じでは、最低でも5箇所はあったと思います。
同時に使っていたSCHRADEのSCHF36は全く問題なく使えていたので、使い方や木の問題じゃないのは一目瞭然でした。
はっきり言いましょう。
このナイフ、鋼材がザコです。
勿論、バトニングなどのハードな使い方をしなければ問題なく使えます。
でもせっかくのフルタングなのに、その特性を活かすことが出来ないのは、ナイフとしてどうかと思います。
サンドヴィック鋼の問題と言うより、焼入れなどの製造レベルの問題だと思います。
試しに、同タイプのD2鋼モデルを買ってみようと思います。
D2鋼モデルでも同じような結果になった場合、完全に「REALSTEELはクオリティ低い」という結論になります。
そうでなかった場合は、「REALSTEELのサンドビック鋼もしくはサンドヴィック鋼自体がウンコ」という話になります。
また実際に試して追記したいと思うので、今しばらくお待ち下さい。
このナイフの背でファイヤースターターは擦れますか?
通りすがりのナイフ好き 様
削れます!が、専用のストライカーに比べるとエッジが立ってないので、出る火花はどうしても控えめになってしまいますね。
正直なレビューありがとうございます。
モーラのガーバーグと同じ鋼材を使用しているという触れ込みで注目していたナイフでしたが、熱処理などメーカーの加工技術としてはどうにも実力が見えなかったので購入を躊躇していたのです。
G10のグリップやカイデックスシース、流行の鋼材の採用など、上手くポイントを押さえている感はありましたが、どことなくメーカーとしてのこだわりが稀薄な所が気になっていました。
同社のフォールディングナイフを所有していますが、ぱっと見は見栄えが良いのですが、堅く分厚いブレードを採用しているわりにフレーム全体の作りが妙にやわでちぐはぐな感じでした。
具体的にはブレードの剛性なりの使い方をするとフレームがもたないと言う感じ。
なんと言うか「上っ面だけでわかってない感」と言うか。
動画ではリアルスチールから商品提供を受けている某YouTuberがおべんちゃらレベルでこのナイフを誉めちぎっているので余計に怪しいとは思っていたのです。
D2鋼材のナイフ、ブッシュクラフト3でしたか?
レビュー楽しみにしています。14C27Aより固いのでメーカーの堅さ設定の考え方がもろに出て誤魔化しが効かないと思います。
同社のフィクスドナイフでゼニスと言う製品があり、かなり真面目に購入を検討していましたが、考え直します。
やはり中国は中国。本物ではなかったと言うことでしょうか?
冨田充彦様
コメントありがとうございます。
僕も最初は「この構成とサンドヴィック鋼でこの値段はかなり安い!」と喜んでいましたが、結果はご承知の通りでした。
中国産のナイフが全て粗悪品だとは思いませんが、このメーカーに対しては「これは古き良き(悪き )中国製ナイフやな」と思えるクオリティでした。
著名なYouTuberは起業からお金貰ってる事が多いので、僕はあまり信用していません。
勿論、個体差があってたまたま僕が低クオリティの物を掴まされた可能性も否定はできないので、D2鋼で再度チャレンジしてみます。
私が買ったのも非常にソフトで、ハードに使ってなくても、
すぐにエッジがロールしてしまいます。
その後D2バージョンは購入されたのでしょうか?
blueslime様
メーカー自体に信用が置けなくなったので、他の鋼材も刃付け・焼入れ等適当なのかなと思って購入してません。
結局はモーラナイフが良いですねw