最新記事 by カナモ (全て見る)
- 第1回 TAKIBISM CAMP 行ってきた - 2023.3.9
- 結局、Goal zeroは優秀なLEDランタンて話 - 2023.1.26
- 100均アイテムだけで作る1000円防災ボトルで災害に備えよう! - 2022.4.16
どうも!自称「世捨てびと」のカナモです!
今回は「サバイバル」に特化した内容です。
もしもあなたが住んでいる地域に超巨大な地震が発生し、着の身着のままで自然に放り出されたとしたら、生きていく自信はありますか?
飛行機事故で奇跡的に漂着したのが無人島だったという設定でもいいです。
いや、核戦争で人間が滅びかけた世紀末設定でも、謎のウィルス感染者が人を襲う世界でも、とにかく何でもいいです。
なんせ自然界で生き抜く自信はありますか?
僕はあります。
「なんでそんなに自信満々やねん」と思われるかもしれませんが、僕はそれだけの知識とスキルを磨いてきました。
その中でも1番重要なのが「水と食料の確保」です。
飲み水の確保手段
では実際にそういった状況に置かれた時、飲み水は1日あたりどの程度必要なんでしょうか。
答えは4Lです。
3日分必要なら12L。それが2人分なら24L。
これだけの水を備蓄して、いざという時に持ち出すのは実質不可能です。
なので、基本は現地調達です。
幸いなことに、日本では少し探せば水場はいくらでも見つかります。
それが綺麗な水かどうかは別問題ですが。
水を得る為の簡単な方法3選
水場を見つけたら、次はその水を飲めるレベルにまで精製する方法です。
やり方は色々ありますが、極力手間がかからない方法を3つ紹介します。
煮沸
見た目は綺麗な水でも、飲めるかどうかは分かりません。
そんな時は「煮沸」してしまえばオッケーです。
因みに、煮沸する時間は標高によって違います。
海抜0mの場合は1分で、以降標高が300m上がるごとに1分づつ加算していきます。
日本では10分以上煮沸する必要はありません。
ろ過
水が濁っている場合、まずは不純物を取り除く作業が必要になります。
その際に確実な方法は「ペットボトルろ過」です。
はい、めちゃくちゃ簡素化した図を作りました。
ペットボトルの底を切って逆さにし、衣類や草をフィルターにして、その上に炭(灰じゃなくて炭)を細かく砕いて敷き詰め、更に小石を詰めれば完成です。
後は上から水を入れれば、ろ過された綺麗な水が出てくるという訳です。簡単でしょ?
太陽光除菌
火を使える環境がない時は、ペットボトルだけでできる「太陽光除菌」という超簡単な方法があります。
水に不純物が少ない場合に限りますが。
不純物や濁りがある場合は、ペットボトルろ過装置と組み合わせれば、火を使わずに飲み水を確保できます。
やり方は、まず汲み上げた水をペットボトルに3/4程度入れてよく振ります。
こうすることで酸素が混ざり、水の風味がよくなります。
あとはペットボトルいっぱいに水を満たし、直射日光に6時間以上晒すだけです。
紫外線と太陽の熱によって、下痢を引き起こすような菌は不活性化するようです。超簡単でしょ?
因みに、曇りの日は2日以上そのままにしておく必要があります。
これさえあれば超安心
水を精製する方法を色々と書きましたが、「そんな面倒な事したくないわ。もっと簡単な方法無いんかい」という人は、「携帯型浄水器」さえあれば一気に問題解決です。
と言うより、これがあれば上記の方法は何ひとつ必要ありません。
オススメの携帯型浄水器 ソーヤーミニ
携帯型浄水器の中では「SAWYER MINI(ソーヤーミニ)」がオススメです。
コンパクトで、浄水に力もいらないので女性でも扱いやすいです。
食べられる野草の判断方法
緊急時に持ち出せる食料は限られているため、サバイバル生活が長引くようであれば、食料を探す必要があります。
野生動物をハントするのはあまり現実的ではないので、確実に入手できる野草がオススメです。
とは言っても自然界には毒草も多いので、適当に食べていると下手すりゃ死にます。
なので、食べられる野草の探し方を紹介したいと思います。
世界標準可食性テスト
早い話、ちょっとずつ摂取してみようという方法なんですが、これが1番確実な判断方法です。
「植物図鑑持っていけばええやんけ」と思ったあなた。
それじゃ確実ではないんです。
というのも、食べられる野草にソックリな毒草も数多くあるので、写真だけで判断するのは危険なんです。
早速ですが、その手順を紹介します。
【世界標準可食性テスト】
- 1回につき、植物の一部分だけをテストする。
- 植物の葉、茎、根、芽、花という具合に、基本構造に沿って分ける。
- 強い匂い、酸味がかった匂いがしないかどうか嗅いでみる。ただし、匂い自体はその植物が食べられないことを意味しない。
- テスト前の8時間はものを食べない。
- 食事を控える8時間の間に、肘や手首の内側に植物の一部を置き、〔皮膚への〕接触毒性をテストする。通常は反応が現れるのに15分もあれば十分である。
- テストをしてる間は、飲用に適した水とテスト中の植物の一部以外、何も口にしてはいけない。
- 〔葉なら葉の一部、茎ならその一部という具合に〕ある部分の小片を選び、食べようとする方法に沿って下ごしらえをする。
- 下ごしらえした植物の一部を口に入れる前に、焼けるような感触やかゆみがないかどうか調べるために、小片(または一つまみ)を唇の表面に当てる。
- 3分経っても唇に何の反応もなければ、それを舌の上に置き、そのまま15分間保持する。
- もし何の反応も現れなければ、一つまみほどをよく噛んで15分間口の中に入れておく。しかし、決して呑み込んではいけない。
- この15分間に焼けるような感触、かゆみ、しびれ、刺すような感覚、あるいは他の不快な感覚が起きなければ、それを呑みこむ。
- そのまま8時間待つ。この間にどのようなものでも不快な徴候があったら胃から吐き出し、多量の水を飲む。
- もし何事も起きなければ、同じ方法で下ごしらえをした同じ植物の同じ部分を4分の1カップほど食べる。そして次の8時間様子を見る。何も起きなければ、下ごしらえをしたその植物の部分は食べても安全ということになる。
<注>同じ植物でも食べられる部分と食べられない部分の両方があるから、可食性テストはその植物のすべての部分に対して行う。また、調理したときに大丈夫だからといって、生で食べても平気だと思うのは危険である。生で食べる場合は、生で食べられるかどうなのテストが必要である。また同じ植物の同じ部分でも、個々人によって反応が異なることがある。
引用:matome.naver.jp
多少時間はかかりますが、未知の植物をチェックするにはこの方法が最適です。
しかしこの方法も100%安全という訳ではありません。
少量でも、人体に致命的な毒を含有している植物があることだけはお伝えしときます。
大抵は皮膚に付けた段階で分かるそうですが。
必要な装備
上記のサバイバルテクニックを実践するために必要なアイテムをまとめます。
- 衣類
裸の人はいない筈です。 - ナイフ
ビクトリノックスなど、小型のもので構いません。 - ペットボトル
10年保存できる水のペットボトル(500ml)を4本ほど常備しておけばオッケーです。 - ライター
使えれば何でもいいです。予備も含めて2個持ってたら盤石です。 - 携帯型浄水器
上で説明した通り、これがあれば1番重要な飲み水の確保が容易になります。 - クッカー
自然界に鍋は落ちてません。なので自分で用意しておいたほうが無難です。大きなものじゃなく、1L程度の容量で充分です。ナイフやライター、携帯型浄水器を収納することができるので、緊急時の持ち出しセットとしてまとめておけば安心です。
この程度の装備であれば、サッと持ち出すことが可能です。
ティッシュ?葉っぱで拭きましょう。
まとめ
最近ではYouTubeなどで「アルミ缶とアルミホイルとサラダ油で作る簡易コンロ」だとか、「懐中電灯で火をつける方法」なんかがよく紹介されていますが、正直役に立つことは少ないです。
アルミ缶・アルミホイル・サラダ油を都合よく見つけられる確率はそんなに高くないし、でっかい懐中電灯なんかよりも使い捨てライター1個持ってる方がよっぽど現実的です。
ああいうのはあくまでも趣味としてしか用途がありません。
本当の緊急時には、原始的な方法こそが役に立つもんです。
そういうもんです。
なので、今回紹介した方法は、どれも少ない資源でできる確実な方法ばかりです。
こういった知識を身につけておけば、いつでも社会からドロップアウトできますね。良かったね。
コメントを残す