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どうも!自称「世捨てびと」のカナモです!
アウトドアナイフに関する考察は今まで散々されてきています。そして何が正解かというのは未だにハッキリしていません。なんせ時と場合によって、ナイフに求めるものも変わってきますからね。
しかし、殆どのシチュエーションに対応できるナイフというのは存在します。
と言うわけわけで僕もいちアウトドア派として、サバイバル視点で理想のナイフを考察してみたいと思います。
もくじ
サバイバルに理想のナイフ
僕が思う理想のナイフは
- 耐久性
- 使いやすさ
- メンテナンス性
- 価格
この4つの点でバランスの良いものです。耐久性がないとそもそも話にならないし、使いやすくメンテナンスのしやすい物じゃないと手に馴染みません。
そして価格は高すぎると気を遣うし、安すぎるとオモチャです。
サイズ
サバイバルと言えばランボーに出てくるような大きいナイフを想像しがちですが、あんなに大きなナイフは必要ないと思っています。野生動物や地元の警察と闘うのがサバイバルではありません。大事なのは殺傷能力よりも実用性です。
全長250mm、ブレード長130mmくらいが理想です。
あまり大きくなりすぎると、取扱が大変になります。細かい作業もやりにくいし。
ハンドル
耐久性を考えると、フルタング(ブレードがハンドルの末端まで通っている)がベストです。逆に向いてないのはフォールディング(折りたたみ)タイプです。
ハンドル自体の素材としては、ラバー、ザイテル、マイカルタあたりが、水に強く耐久性も高いのでおすすめです。僕は特にラバーハンドルが好きなんですが、他のどの素材よりも滑りにくいので、手を滑らせて指を切ることが少なくなります。
先端形状
ブレートの先端を「ポイント」と言うんですが、ナイフの用途によって最適な形状が変わります。
- クリップポイント
- ドロップポイント
- ユーティリティポイント
- ケーパー
- トレーリングポイント
- スキナー
このへんが代表的なポイント形状です。例えば動物の革を剥ぐなら「スキナー」、突き刺しやすいのは「クリップ」、細かい作業なら「ケーパー」などです。
色々な使い方ができるのは「ユーティリティ」か「ドロップ」で、サバイバルでもこの形状がおすすめです。
詳しいポイント形状に関しては、以下のページを参照してください。
Pichori ナイフの形状
グラインド
ブレードの断面形状のことを「グラインド」と呼びますが、ここの形状によってナイフの切れ味や用途、耐久性に大きな違いが出てきます。グラインドには以下の5種類があります。
- セイバーラインド
- フラットグラインド
- ホローグラインド
- チゼルグラインド(片刃)
- コンベックスグラインド(蛤刃)
セイバーグラインドをフラットグラインドと呼び、フラットグラインドをフルフラットグラインドと呼ぶこともあるので、両者の住み分けは微妙ですが。
フラットグラインドとホローグラインドには、大抵マイクロベベル(糸刃)がついてます
おすすめは研ぎやすいセイバーグラインドか、研ぎは難しいけど耐久性の高いコンベックスグラインドです。
詳しくは以下のリンクにて。
タクティカルナイフとチゼル・グラインド – 火薬と鋼
鋼材
刃持ちや錆への強さは、ハードに使うサバイバルナイフにおいて重要な要素です。それらの要素は使う鋼材によって大きく左右されます。安いナイフの鋼材に多いのは440Cステンレスと炭素鋼です。
ステンレスは錆には強いんですが、切れ味はそこまで期待できません。炭素鋼は切れ味の良い刃がつきやすいんですが、錆に弱いです。細かい含有率などは省きますが、一般的にはこんな感じです。
僕個人の感想としては、440Cは切れ味が微妙なんであまり好きになれません。錆の対策さえすれば「1050カーボンスチール」「1095カーボンスチール」「ATS-34」あたりが良いかなと思います。やっぱ刃物は炭素鋼が好きです。錆対策などの手間も、ナイフの楽しみのひとつと思っています。
ブレードにリップクリーム塗っとけば錆はかなり防げますよ。
刃厚
バトニング(ナイフの背を叩いて薪割りをすること)などハードな使い方をする可能性が高いんで、理想の刃厚は3.5mm〜5mmくらいです。薄いブレードは切れ味が良くなるものの、耐久性が低くなります。逆に分厚すぎると耐久性は抜群ですが切れ味が劣ります。
おすすめのナイフ
以上を踏まえた上で、僕のおすすめするナイフをいくつか紹介したいと思います。
MORA KNIV/Bushcraft Survival Black
他の記事でも書いてますが、初めての1本にはかなりおすすめのナイフです。
- 炭素鋼
- セイバーグラインド
- ユーティリティポイント
- ラバーハンドル
上のおすすめ条件を全て満たしている上に、メタルマッチやダイヤモンドシャープナーが付属して8000円程度で買えるという高いコストパフォーマンスが特徴です。
サイズ感も良く、細かい作業から荒っぽい使い方まで色々といけます。
マイナスポイントとしては、フルタングじゃないというところです。まぁそれでもめっちゃおすすめですけどね。
SCHRADE/SCHF36
これ以上頑丈なナイフはないというレベルです。フルタングなんでバトニングも遠慮なくガンガンできますね。
- 1095高炭素鋼
- ホローグラインド
- ドロップポイント
- ラバーハンドル(多分)
グラインド形状はホローグラインドですが、刃厚が6mmもあるんで耐久性には影響しないでしょう。重量も380gとかなり重量級なんで、細かい作業はすこしやりにくいですが破壊力は抜群です。「HeavyDuty」を地でいくナイフですねまさに。
そして5000円強という高いコストパフォーマンスで、遠慮なくガシガシ使えるのも良いポイントです。
COLDSTEEL/GIタントー
投げナイフにも最適化されていますが、実際は超多用途なアウトドアナイフです。
- 1055炭素鋼
- セイバーグラインド(マイクロベベル付き)
- タントーポイント
- ポリカーボネートハンドル
特筆すべきは「タントーポイント」です。タントーポイントは刺突性を高めた形状なんですが、刃に曲面がないので研ぎやすさは抜群です。
フルタングなんでラフに扱っても壊れることはまずないし、5000円程度で買えるというコストパフォーマンスもかなり魅力的です。
まとめ
時と場合によってナイフに求められるものは変わってきますが、ここで紹介したナイフを持っていれば、殆どのシチュエーションに対応できます。
まずは上で紹介した3本のどれかを持っておくのをおすすめします。
以上、サバイバルに最適なナイフの考察でした。お役に立てれば幸いです。
始めまして。
当方香川在住の登山の楽しさに目覚め始めた40代のオッサンです。
ひょんな事から此方のブログを知り色々勉強させて頂いてます。
始業前にこちらのブログを覗くのが日課になってます。
アイテムインプレッション、パッキング等の情報も大変役立って
ますし、300名山制覇も応援しております。
自分は中四国の登山がメインですが、いつか何処かの山でお会い
できると嬉しいですね。
今後も楽しみにしています。頑張って下さい!!!
VIN 様
いつもありがとうございます!
日課にして頂いてるなんて感無量です!!
中四国の300名山は大体登りましたが、ほんとに良い山ばっかりですよね!僕は愛媛の東赤石山がお気に入りです。
役に立てるような記事をアップしていくんで、今後も宜しくお願いします!