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どうも!自称「世捨てびと」のカナモです!
今回は地図読みの方法です!
登山には色々と必要な知識やスキルがありますが、なによりも大事なのは「無事に下山する」ことです。
例えば登山道を外れてしまった時、勘を頼りに歩くような人が1番遭難します。
適当に動くくらいならじっとしとけよ、と。
まずは地図読みから覚えるべき
とは言え、動かないと戻ることもできません。
そこで重要になるのが、「地図とコンパスの使い方」です。
登山初心者はザックや登山靴などのアイテムを重視しがちですが、それよりも先に覚えておくべきだと僕は思います。
そういうわけなんで、山で死なないための地図読み方法を紹介したいと思います。
地図とコンパスはセットで使う
地図とコンパスはそれぞれ単体では使いません。
地図があっても方角がわからないと意味ないし、方角だけ分かってても現在地や目的地を把握しないと意味ないです。
山と高原地図
登山で使いやすいのは「山と高原地図」です。
その名の通り、山を登る人のために作られた地図で、登山道や水場、危険箇所など詳細な情報が確認できます。
但し一部のマイナーな山はカバーされていないこともあるんで、その場合は国土地理院の1/25000の地図を使いましょう。
西表島サバイバル生活の時は、山と高原地図に西表島ジャングルの情報があるはずもなく、国土地理院の地図を持っていきました。
コンパスはSILVA ranger
登山で使うコンパスと言えばSILVAの「ranger(レンジャー)」が大定番です。
千円以下で買えるような安いコンパスもあるんですが、そういったものは気温や気圧の変化でコンパス内部に気泡ができたり、方向が狂いやすかったり、使い勝手が悪かったり。
いざという時に信頼性の低いアイテムはおすすめできません。
コンパスが狂うと命に関わりますからね。
磁気偏角
本題に入る前に、地図読みにおいて絶対に忘れてはいけないのが「磁気偏角(じきへんかく)」と「磁北線」です。
みなさんが地図などで普段目にする方角は「真北(しんぽく)」と言うものです。
でも実は、磁石の北は真北を指しません。磁石のNが示すのは「磁北(じほく)」です。
そしてややこしいんですが、磁北の角度は場所によって違います。
例えば沖縄なら4度、北海道は9度も真北とのズレがあります。
これを「磁気偏角」と言って、地図読みでは絶対に必要な情報です。
これを無視して山を歩いていると、1km進むと100m近いズレが生じる可能性もあります。山の100mは街中とはワケが違いますからね。遭難まっしぐらです。
地図に磁北線を記入
六甲山の磁気偏角は西偏7°20’です。つまり地図上では左に約7°傾いてるってことですね。
なので、それを地図に書き込んでいきます。
各地の磁気偏角は、国土地理院のHPで確認してください。
そして磁北線の記入方法ですが、1番簡単なのはコンパスを使う方法です。
まずはコンパスのリングを回して、その地域の磁気偏角に合わせます。
この地図は六甲山のものなんで、西偏7°20’に合わせました。
次は地図の端とコンパスの赤い線を合わせます。
そこでコンパスを固定して、線を引きます。
その線に合わせて、等間隔に平行な線を記入します。
この地図は1/25,000なんで、2cmで500mという計算になります。
これで完成です。
線をキリの良い距離で等間隔に記入することによって、目的地まであとどのくらいの距離があるのか分かり、山行計画が立てやすくなります。
地図読みの方法
ここからは文章よりも動画のほうが分かりやすいので、動画で詳しく説明したいと思います。
というわけでどうぞ。
これで覚えられなければ、ソロ登山は諦めてください。
まとめ
何度も言いますが、登山において1番大事なのは「無事に下山すること」です。
無事に下山するためには
- 自分が今どこにいるのか
- どこに向かえばいいのか
この2つを常に把握しておく必要があります。
心から登山を楽しめるのは、危機回避の方法を心得てる人だけです。
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