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どうも!自称「世捨てびと」のカナモです!
今日は今年初の六甲山に登ってきました。こんなに寒い時期なのに、ハイカーは多い印象です。やっぱりみんな山が好きなんやな〜と、ひとりでしみじみ。
しかし、嬉しさを感じると同時に、ある感情がどうしてもつきまといます。
登山とは破壊行為なのか?
この時期によく見かけるのは、アイゼントレーニングの集団です。
アイゼン(クランポン)とは、雪や氷の上を安全に歩く為に登山靴に装着するものなんですが、いきなり雪山に行ってぶっつけ本番で装着するのは危ないんで、六甲山などの低山で何度かトレーニングをします。
しかし僕はこのアイゼンというものがあまり好きになれません。
この岩の白い部分は、アイゼントレーニングの人達が登った跡です。鉄の爪で何度も登っている内に、岩に深い溝を刻んでいます。
この道も、アイゼントレーニングの人達が登ることによって深くえぐれています。
雨や風でいずれは岩も形を変えていきますが、アイゼンは山に優しくない道具です。勿論僕もロッククライミングで岩に金具を打ち込んだりすることもあり得るので、アイゼンが悪だとは全く思っていません。命を守る大切な道具です。
しかし頻繁に六甲山に登ってる人間からしたら、どんどん人が登りやすいように変わっていく山肌を見ると、少しだけ寂しくなります。
動物達との共存の道
そして寂しく思うのはそれだけではありません
山から出てきたイノシシをこの人達が皆で追い払っていました。大きな声を上げストックを振り回して。
勿論その意図は、人に危害が及ばないよう親切心でやっている筈です。この人達は何も間違ってはいないと思います。
しかし元々山に住んでいたのは誰なのか。人間は自分達の身の安全を考えるあまり、動物達の居場所を奪っているんじゃないか?と思う訳です。
六甲山のイノシシが人馴れしているのもありますが、実際こちらから何もしなければ、ここまで近づいてもイノシシは何もしません。この後手が届く位置まで近づいていますが、ただフゴフゴ言いながら通り過ぎるだけでした。
勿論動物と意志の疎通ができる訳ではないので、突然牙をむく可能性もあります。しかし必要以上に遠ざけることが本当に正しいのかは疑問です。
山は人間だけのものではありません。かといって、人は山に入ってはいけないということにもなりません。大事なのは「共存」することではないでしょうか?
山と共存し、動物達とも共存する。
それが、僕が思う理想の登山です。
この記事を読んで共感部分があります。
私の師は、山が荒れるのが嫌ならならば山に入るな,と言います
ストック一つでも、登山道に穴が開く、ゴムをはめろ、ストックは登山道具ですね
イシヅチが有ってその役割を果たす。が、登山道に穴が開く事が多い
私もアイゼン跡が嫌いでアイゼントレーニングはしないで来たが、最近その必要性が見え出しました。体力の衰えとともに正しい歩行術が必要になったからです
蓬莱峡のあのアイゼン跡はすごいものがありますが、その場所はそれのために有ると思えば気は楽でしょう
我が地域は岩トレーニングの場所は少なく、地主が岩に穴を開ける事を許可した場所は一箇所です
バリルートや沢では、必要にロープやハーケン等を残す事があります
山にとってそれはゴミである事に間違いはありません
目印のテープなんてまさにゴミですが、それによって命を守れる事も事実です
今、山好きは、人が困るような行為をしているのではなく、人のためにしていると思い出しています
山と付き合って半世紀が過ぎ、見る目、考えが大きく変わってきました
安全な登山と、本当の登山好きを生み出せるページでご活躍下さい
考えさせられるコメントをありがとうございます。
とても勉強になります。
山が荒れるのが嫌なら山に入るなというのは、僕も同感です。
人間の仕業でも雨風や動物の仕業でも、結局山が削られ形を変えていくという事実は変わらないと思っています。
ゴミだって、極論を言えばいつかは分解されて自然に帰っていくと思います。
大事なのはどこで線を引くかということだとは思いますが、これからもっと色んな山に登って見聞を広めて、そのラインを見出していきたいです。