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どうも!自称「世捨て人」のカナモです!
キャンプ、ブッシュクラフト、サバイバルなど、アウトドアアクティビティにはナイフがつきものです。
薪を割ったり調理をしたり、ナイフが必要ないシチュエーションの方が少ないくらいです。
でも世の中にごまんとあるナイフの中で、どれがアウトドアに適したものか分かりづらいですよね。
なので今回は、アウトドアにおけるナイフ選びのコツを伝授したいと思います。
結論から言うと「強度」と「研ぎやすさ」が重要です。
もくじ
強度
アウトドアナイフは、家庭の包丁とは性質が全く違います。
何よりも違うのは強度です。
包丁で薪割りしてみたら分かります。一発で折れますから。
そしてナイフの強度は、以下のポイントによって大きく左右されます。
折りたたみか、シースか
世の中のナイフは
- 折りたたみナイフ
ブレード(刃)をハンドルに折りたたんで収納することができるもの。フォールディングナイフとも言う。 - シースナイフ
折りたたみ機構がなく、シース(鞘)に収納するもの。
この2つに大別できます。
そしてアウトドアではシースナイフが基本です。
理由は単純、折りたたみナイフは強度が低いから。
折りたためるということは、ブレードとハンドルを1点のみでつないでいるポイント(ピボット)があるということです。
つまり、ブレードにかかる衝撃は全てピボットに集中するので、折りたたみ機構のないシースナイフよりも遥かに強度が低いんです。
刃厚
当然ながら、ナイフの刃が厚ければ厚いほど強度が上がります。
でもそれには限度があります。
例えば、同じ形状で刃厚が3mmと10mmのものがあったとしましょう。
想像したら分かると思いますが、10mmのナイフなんて使えたもんじゃないです。
刃厚10mmだと、刃の角度が超鈍角になってしまいます。
確かに刃こぼれしにくいんですが、切るというより潰す感覚になります。
※正確に言えば鈍角は90度以上のものを言いますが、わかりやすくするためにこの表現にしています。
フルタング
シースナイフにも様々な種類があります。
その中でも1番頑丈なのが「フルタング」と呼ばれるものです。
比較対象は「ナロータング」と言われるもので、ハンドル部分の鋼材が細くなっています。
どちらが丈夫なのかは言うまでもないですよね。
他にも、鋼材がハンドルの中間までしか通ってない「ハーフタング」や、ハンドル部分の鋼材を薄くした「コンシールドタング」などがありますが、どちらにしても強度はフルタングに及びません。
研ぎやすさ
当たり前ですが、ナイフは切れないと意味がありません。
切れないナイフなんてただの鈍器です。
そんなわけで、常に切れる状態にしておくために「研ぎやすさ」も非常に重要なポイントです。
ステンレスより炭素鋼
ナイフ用の鋼材も数え切れないほどありますが
- 錆びる炭素鋼
- 錆びないステンレス
ザックリとこの2つに分けることができます。
そして基本的に炭素鋼の方が研ぎやすいです。
同じように研いだとしても、ステンレスよりは炭素鋼のほうが鋭利な刃をつけやすいんですよ。
勿論ステンレスにも研ぎやすいものはありますが、価格がハネ上がってしまいます。
研ぎの練習も兼ねて、最初は炭素鋼のナイフをおすすめします。
スカンジグラインド
ブレードの断面形状のことを「グラインド」と言います。
グラインドのタイプによって、研ぎやすさがめちゃくちゃ変わってきます。
これが主なグラインドの種類ですが、研ぎやすさの点では「スカンジ(スカンジナビア)グラインド」をおすすめします。
理由は単純。
研ぐときに砥石に接する面積が大きいからです。
コンベックスなんて超難しいですよ。
チゼルグラインド(片刃)もこの図では研ぎやすそうに見えますが、アウトドアナイフでチゼルグラインドのものはまずありません。
チゼルは鋭利な刃を付けやすいんですが、薪割りなんかに使うと一瞬でチップ(刃こぼれ)してしまいます。
出刃包丁は基本的にチゼルです。
オススメのアウトドアナイフ
以上のポイントを踏まえた上で、僕がおすすめするのは以下のナイフです。
モーラナイフ Companion HeavyDuty
もうこれは常々言ってますが、初心者はモーラナイフにしておけば間違いないです。
勿論モーラナイフにも色々ありますが、まずは「Companion HeavyDuty」の炭素鋼モデルから用意すれば間違いないです。
- 安い
- 炭素鋼
- スカンジグラインド
残念ながらフルタングではありませんが、僕は3年前に買った同モデルを今でも現役で使い倒しています。
よほど無茶な使い方をしない限り、一瞬で壊れることは恐らく無いでしょう。
そして何より安い!
研ぎやすいスカンジグラインドでも、最初は何度も失敗します。
最初のナイフが何万円もするものだと、練習台にしにくいですよね。
その点モーラナイフは2000円台で買えるんで、遠慮なくガシガシ使えます。
Helle knife Eggen
Helle knife(ヘレ ナイフ)というノルウェーのメーカーに、Eggen(エゲン)というナイフがあります。
モーラナイフの次は、これが良いかもしれません。
スカンジグラインドで研ぎやすく、ステンレス鋼ですが切れ味は抜群です。
ハンドルは木製、シースは本革で、まさにブッシュクラフトマンな渋いスタイルです。
価格はモーラナイフほどではありませんが、本格的なブッシュクラフトナイフとしては比較的安い部類です。
因みに、Eggen(エゲン)とは、刃のエッジのことです。
切れ味に自信がないと付けられない名前ですね。
まとめ
アウトドアナイフに必要なのは「強度」と「研ぎやすさ」です。
これからアウトドアを始めようかなと思っている人は、まずはこの2つを重視したナイフ選びをしてください。
ナイフはあなたのアウトドアライフの相棒です。
相棒は優秀な方が良いですよね。
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