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どうも!自称「世捨てびと」のカナモです!
ヤバいす。
マジヤバいす。
ドイター(deuter)のペース36(pace36)がとにかくヤバイす。語彙なさすぎてヤバイす。
何がそんなにヤバいのか、僕の少ない語彙と拙い文章を駆使して最大限分かりやすくお伝えしようと思います。
40L前後でザックをお探しの人は要チェックです!
ザックの重量を無視してない?
みなさんは登山用のザックを選ぶ時、何を基準にしていますか?フィット感や容量は当然ながら意識していると思います。お気に入りのブランドで選ぶ人も多いでしょう。しかし意外に無視しがちなのが「重量」です。
「フィット感が〜」
→最近のザックはどれも優秀なんで大抵はフィットします!それよりもフィッティングスキルを磨かんかい!
「容量が〜」
→日帰りなら25L!テント泊なら40〜50L!長期縦走なら60L!これ以外の容量は要りません!(厳冬期除く)
「ブランドが〜」
→ステレオタイプな考え方は今すぐやめましょう!ブランドよりもこだわらなあかん事あるやろ!
「重量が〜」
→そうです。これこそがザック選びにおいて1番最初に考慮すべき点です。
フィット感は調節出来るし、容量は工夫出来る。ブランドなんて無視すればいいけど、ザック自体の重量はまず変えられません。なので、まずは重量を念頭に置いてザック選びをするべきです。特に体力に自信のない人は、ザック自体が軽いと体への負担もかなり違ってくるんで、極力軽めの物を選んだ方が良いでしょう。勿論軽すぎて他の部分を犠牲にしてるようなザックは論外ですが。
ドイター(deuter)ペース36の魅力
このザックの最大の魅力は36Lなのに920gという軽さにあります。メーカーとしては「アルパインクライミングに最適」としていますが、いやいやそんなことはありません。普通の登山やテント泊にもかなりオススメできるザックです。
因みにペース36はその名の通り容量は36Lですが、ミレーやグリベルの同容量のザックよりも明らかに大きいです。後者の基準で言うと40〜45Lクラスでしょう。
各部詳細
まずはザックを細かく見てみましょう。
特徴的なのはヒップベルトです。一般的なザックと比べるまでもなくペラッペラです。
しかし店で購入前に7kgのウェイトを入れて背負ってみましたが、案外しっかりと腰で荷重を支えることが出来ます。これは「ある程度は我慢しなあかんかな」と思ってたんで、嬉しい誤算です。
画像でも分かる通り、腰骨に隙間なくピッタリとフィットしています。逆にヒップベルトのクッションが分厚すぎると、どうしても荷重が1点に集中してしまうので、むしろこういうタイプの方が良いのかもしれません。
勿論荷物が重すぎると対応しきれないとは思いますが。
1気室でシンプルな中身です。ハイドレーションポケットはありますが、他は何もありません。パッキングを上手くしないと形が崩れる可能性がありますが、それはハイカーとして最低限の能力なので、パッキングのしづらさをザックのせいには出来ません。
僕は基本的に1気室のザックしか買いません。その方が軽いし、パッキングの練習にもなります。一石二鳥ですね。
前面のポケットはヘルメットを収納できる程の容量があります。使わない時は左右のベルトを絞ればペッタンコになるんで、タオルやレインウェアなんかを入れておくのにも良いかと思います。こういう構造を見ると、アルパインクライミングを意識して作られているんだな、というのを感じますね。
レインカバーが付属してないんで後から買い足すことになるんですが、ここにしまっておくと便利かも。
雨蓋は少しだけ縦長になっています。横に広いとザックの幅も広くなるので、体のラインからはみ出してしまいます。そうすると藪漕ぎや狭い場所を通るのが大変になるんで、この縦長シルエットで正解だと思います。
サイドポケットは結構大きめです。深さもそこそこあり、僕の持ってる夏用シュラフ(イスカ エア130X)がスッポリと収まります。メイン気室の容量を圧迫しないんで、サイドポケットは大きい方が色々と便利です。
ハイドレーションのチューブ出口は結構低い位置にあります。まぁだからと言って特に問題は無いんですが、ちょっと特徴的だなと。
チェストハーネスにはdeuterのロゴと緊急時に使えるホイッスルが付いています。これを吹く日が来ない方が勿論いいんですが、備えあれば憂いなしってやつです。
ショルダーストラップも軽量化のためにメッシュが使われています。
手持ちのザックと比較
絶対評価ではわかりにくいと思うんで、僕が持ってるザックのうち、ペース36に1番近い容量のものと比較してみたいと思います。比較するのはグリベルの「エクレ38」です。
スペック比較
エクレ38
- 容量:38L
- 重量:1,260g
- 1気室
- サイドポケット有
- サイドアクセスジッパー有
- レインカバー無
ペース36
- 容量:36L
- 重量:920g
- 1気室
- サイドポケット有
- サイドアクセスジッパー無
- レインカバー無
スペックだけを見るとかなり近い感じがする2つのザックですが、実際に荷物を入れると、その違いが顕著に現れました。
まずはエクレ38に、そのへんにあった物をパッキングしてみました。メイン気室には収まってるのに雨蓋が閉まりません。
実はエクレ38最大の欠点がこの雨蓋です。背面と雨蓋をガッツリ固定してるんで可動域が狭く、少しでも容量をオーバーすると閉まらなくなってしまいます。
パッキングした物は
- 椅子2脚
- コット
- 冬用リラックスシューズ
- ロードバイク用ヘルメット
です。
続いてペース36にパッキングしてみました。メイン気室にギリギリ収まるまで荷物を詰めましたが、雨蓋は問題なく閉まります。ここがエクレ38と大きく異なるポイントですね。
しかも前面のポケットには何も入れてないので、レインウェアくらいなら楽に入りそうです。
そしてパッキングした物は
- 椅子2脚
- コット
- 冬用リラックスシューズ
- ロードバイク用ヘルメット
- クッション
です。
このクッションそこそこ大きいですよ?
しかもエクレ38に対してペース36です。なんか色々おかしい。ペース36は荷物入りすぎ。エクレ38が入らなさすぎなのかもしれませんが。
この比較によって、メーカー毎に容量の測定方法が相当違うということが分かりました。
背負い心地比較
次は非常に重要な「背負い心地」を比較してみたいと思います。
エクレ38の背負い心地
エクレ38の特徴は「バタフライバックシステム」という独自の背面構造を採用している点です。このシステムによって、背中にはしっかりとフィットしながらも、腕の可動域に一切干渉しないので、腕や肩が非常に楽に動かせます。フレームもしっかりしてるんで、どんな体勢でも形が崩れることはなさそうな印象です。
ヒップベルトは勿論フィット感最高です。ここが1番気に入って買ったザックなんで。
しかし雨蓋が若干頭の可動域に干渉します。上を向くとちょっと邪魔ですね。
ペース36の背負い心地
エクレ38に比べてフレームが柔らかいので、背面の剛性はそこまで高くありません。しかし逆に言うと、どんな体勢でも背中に追随してくれるので、どこか一箇所に荷重が集中するといったことにはなりにくいでしょう。
ヒップベルトはエクレ38以上にペラッペラですが、やはりフィット感は最高です。
雨蓋が頭の可動域に干渉することは全くもって無いです。ここはエクレ38よりも明らかに優れている点ですね。
比較結果としては、「雨蓋以外は大差ない」という印象です。
背面の剛性が高く中の荷物が動きにくいエクレ38か、背中の動きにしっかりと追髄して上手く荷重を分散できるペース36か。どちらを選んでも後悔はしないでしょう。正直雨蓋が残念なんで、僕はペース36の方が良いかなと思ってます。
まとめ
ドイターと言えば
「フィット感重視」
「2気室」
「重い」
という印象の強いメーカーですが、ペース36はドイターのイメージを覆す、とんでもなく僕好みのザックでした。このクラスの容量で、これほど軽く使いやすいザックはそうそう無いと思います。
35〜40Lクラスのザックでは最高の選択肢だろうと確信しています。今の所ね。
大変参考になりました。
いろいろな記事楽しく読ませて頂いてます。
ありがとうございます。
たけちよ様
いつもありがとうございます!
誰かの役に立つことが出来ればいいなと思って立ち上げたブログなんで、そう言って頂けるとブロガー冥利につきます。
これからもよろしくお願いします!