最新記事 by カナモ (全て見る)
- 第1回 TAKIBISM CAMP 行ってきた - 2023.3.9
- 結局、Goal zeroは優秀なLEDランタンて話 - 2023.1.26
- 100均アイテムだけで作る1000円防災ボトルで災害に備えよう! - 2022.4.16
どうも!自称「世捨てびと」のカナモです!
テント泊において絶対に欠かせないアイテムはいくつかありますが、今回は睡眠の質を大きく左右する「シュラフ(寝袋)」について、僕のおすすめを紹介したいと思います。
登山では携行できる荷物が限られているんで、重量と収納サイズがとても大切な要素です。
そしてテント泊装備の中でもシュラフはテントに次いでかなり大きな荷物になります。
なので選択肢を間違えると色々と問題が出てきます。
もくじ
理想のシュラフとは
理想のシュラフをひと言で言うなら「快適で軽くてコンパクト」なものです。
ただ暖かいだけ、ただコンパクトなだけのシュラフは山ほどありますが、大事なのはそれぞれのバランスです。
あとリアルな話、価格も大事な要素です。
シュラフの耐用年数は、毎週キャンプに行く人なら3年、年に数回でも5〜6年くらいだと思っておいたほうが良いでしょう。
シュラフは消耗品です。
そして僕が選んだのはモンベルの「アルパインダウンハガー800#3」です。
モンベル アルパインダウンハガー800#3
まずは下の動画で簡単に紹介したいと思います。
ダウンシュラフは他にも沢山ありますが、なぜ僕がこのシュラフを選んだかというと
- 保温性
- 重量
- 収納サイズ
- 価格
この4つの点で、完璧に近いシュラフだからです。
因みに僕が持ってるのは「U.L.スパイラルダウンハガー800#3」というもので、今回紹介するアルパインダウンハガー800#3の旧製品です。
他モンベル製シュラフとの比較
モンベルのダウンシュラフには「#0〜#7」まであり、数字が小さくなるほど保温性が上がり、それに比例して重量や収納サイズも大きくなり、価格も上がります。
「#EXP」というモデルもありますが、これは#0よりも更に保温性の高い物になってます。
数字とは別に、中に入っているダウンの質にもグレードがあります。
フィルパワーと言いますが、ダウンの空気を含む量が多いほどフィルパワーは高くなり、保温性も上がります。
モンベルでは650、800、900の3種類があり、僕が買ったのは800フィルパワーのシュラフです。
900は高いし、650は保温性を確保するためにダウンの量が多くなり、重量と収納サイズが大きくなります。
山の気温は標高によってかなり違う
選択肢としては#3と#5で最後まで悩みました。
#3はコンフォート(快適に眠れる)温度が5℃で、リミット(服装を工夫すれば眠れる)温度が0℃。
#5はコンフォート温度が9℃で、リミット温度が5℃。
山の気温は高度が100m上がる毎に0.6℃下がると言われていて、例えば街中で20℃なら、2000mの山では8℃、2500mなら5℃ということになります。
夏に登るんなら#5でもいいんですが、春先や晩秋になると、気温が20℃もある筈がなく、必然的に#3になります。
因みに#2はコンフォート温度が0℃で、リミット温度が-6℃なんですが、ここまでいくと夏暑すぎて逆に使えないし、厳冬期に使う予定もないので、僕には必要ありません。
#2は収納サイズも大きくなるので、総合的に考えると#3が理想的なシュラフです。
僕が持ってるシュラフとの比較
左から
- メルモンド ダウンシュラフ(2.3kg)
- サウスフィールド 化繊シュラフ(1.1kg)
- モンベル アルパインダウンハガー800#3(548g)
です。
サイズ感は一目瞭然ですね。しかもモンベルのシュラフはこの軽さで保温性はメルモンドに迫る勢いです。
メルモンドとはダウンのフィルパワーが全然違います。
他社製品との比較
このシュラフを買うにあたって、勿論他社同等品も調べました。
- イスカ エア450X
イスカという国内メーカーのダウンシュラフです。以下「イスカ」 - ナンガ UDD BAG280DX
こちらも国内メーカーのダウンシュラフです。以下「ナンガ」
重量と収納サイズ
- モンベル 548g 13×26cm
- イスカ 840g 16×32cm
- ナンガ 550g 13×20cm
フィルパワー
- モンベル 800fp
- イスカ 800fp
- ナンガ 770fp
価格(税抜通常価格)
- モンベル 24,500円
- イスカ 36,000円
- ナンガ 29,600〜31,100円
比較するとこんな感じになりました。
一長一短ありますが、やはり価格的な面と、身体にフィットするストレッチシステムを採用しているモンベルのスパイラルダウンハガー800#3が少し優位でしょうか。
ナンガは永久保証付きなので、保証面では優勢です。
僕の個人的意見としては、性能が同じくらいなら安いのでええやん!てことです。
因みに、シュラフカバーを併用すると保温性も多少上がります。
汚れも防げて一石二鳥なんで、シュラフが決まれば次はシュラフカバーに目を向けることをおすすめします。
こうやって色々比較するのは楽しいです。勉強にもなりますし。
【注意!】コンプレッションバッグSサイズは合わない
シュラフの収納サイズをもっと小さくしたいと思い、コンプレッションバッグを購入しました。
モンベルの店員さんに詳しく聞き「#3のシュラフはSサイズがピッタリですよ。」と言われたので、言われるがまま購入しました。
通常のサイズは約32cm程です。
コンプレッションベルトを締めると、これ単体でも28cmくらいにはなります。
そしてコンプレッションバッグを使うと…?
え〜、27cmですね。限界まで引っ張っても1〜2cmしか圧縮できてません。つまり圧縮できてません。
おいこら店員よ、どういうつもりやねん、と。
満面の笑みで「Sサイズがピッタリです!」と言ってた店員の顔がこんなにも憎たらしいなんて。
ピッタリってそっちの意味のピッタリじゃ意味ないちゅーねん。
という訳で、コンプレッションバッグのSサイズは#3のシュラフには合わないのでご注意ください。
夏場におすすめのシュラフは?
アルパインダウンハガー800#3はとても良いシュラフですが、真夏の低山で使うには暑すぎます。
下の記事で夏場に使える超軽量・超コンパクトなシュラフをレビューしてみました。
コメントを残す